03. アクアスタイル
代表門井洋介様

アクアスタイル 代表 門井洋介様

社員時代から、
常に独立後を視野に入れて仕事をしていました。
今では経営する大変さを実感しながら、
キンライサーに感謝しています。

門井様は、約1年間ほどキンライサーの施工スタッフ社員として勤務し、その後30代でアクアスタイルという屋号にて独立されました。
このインタビューは独立してから約4ヶ月後というタイミングで実施させていただきましたが、これからの希望と不安の両方を抱えながらそれをどう乗り越えていったのか、キンライサーの社員になってから独立するまでに至った経緯も含め、門井様からの熱いコメントをいただきました。

「最初から独立を視野に入れて、キンライサーの社員になりました。」

元々キンライサーの社員になろうとしたきっかけは何ですか?

23歳で水回りのリフォームや給湯器の業界に入ったので、施工技術などは元々持っていました。
でも、途中で挫折やトラブルを経験したタイミングもありまして、数カ月間は異業種に転向をしたこともありました。

それでも水回りの仕事への想いというのが忘れられずにおりましたから、やはりもう一度この業界でチャレンジをしてみたいと。
元々、キンライサーは独立を支援する考えがあるということを知っておりましたので、独立することを前提にまずは就職をさせていただきました。

最初から独立を視野に入れていたんですね。独立を見据えて正社員時代に工夫をしていたことはありますか?

キンライサーの営業の方々を将来の取引先のお客様として見ていましたね。
キンライサーの営業職は、お客様との給湯器のご相談に乗る仕事以外にも、施工スタッフに当日の仕事を割り振っていく業務も担当しています。
ですから、私自身の業務の取り組み姿勢次第で、キンライサーの私に対する仕事の任せ方も変わってくると思っていました。

営業と施工スタッフは、それぞれの別々な責任を抱えているため、時にはお互いの利害が合わないこともあります。
たとえば、施工スタッフ側から見れば「もっと正確な情報を集めてほしい」と思っていることも、営業の立場から見れば「そのくらいは機転を利かせて動いてほしい」だったりします。こういう場面では、お互いが歩み寄らなければ前に進めないですから。

施工スタッフというのは、仕事を受け取る側の立場にいますが、その一方的な立場だけで文句ばかり言っていても仕方がない。
時には急ぎのスケジュールや難易度の高い仕事が急に発生することもあるのですが、これは少し大変だなと思った仕事でも、「ありがとうございます」という姿勢で受けるようにしていました。

私は施工側のスタッフだったのですが、キンライサーの営業担当に対して私自身も営業マンとなってその人の悩みを解決していく、そんなイメージで仕事をしていましたね。

アクアスタイル 代表 門井洋介様

「社員時代も、仕事をいただけることに感謝をしていました。」

確かに嫌な顔をせずに「ありがとう」を言えるのは、仕事を頼みやすい空気を作るためには大切なことですよね。
仕事を振りやすい空気を作っていくということを常に意識していましたね。
本音を言えば、疲れている時はちょっと無理していましたけど(笑)
その仕事の仕方ってストレスが溜まりませんか?
少しぐらい辛いことでも、将来の自分にプラスとなって返ってくるという考え方でいましたから、ストレスというのは特に感じませんでした。
急な仕事であればあるほど、お客様も営業担当も大抵困っている状況にあるものですから、それは仕方ないことですし、そういう時こそお互いが助け合わなければなりません。
確かにキンライサーの営業スタッフは、社員当時の門井さんにも絶対的な信頼を置いていましたからね。
ありがとうございます。そういうこともあって、お陰様で円満退職をすることができました。会社によっては退職をするということにネガティブな印象を持つケースも少なくありません。
でも、キンライサーは独立を支援していく環境がありますし、営業の方々と良い関係を築けたこともあって独立してからすぐに仕事がどんどん来る状態でした。

「アクアスタイルという屋号は、水回りの仕事で生きていくと決めた自分自身の道を示しています。」

門井さんの独立志向や、今のようなビジネスセンスはどう磨かれていったのかをお聞きしたいです。

祖父母と両親はともに商売人という家系で、私はその背中を見て育ちました。
だから、商売に対する楽しさも難しさも身近な環境で見てきたと思います。

父は地元で結構有名な飲食店を経営しているのですが、周りの身内や知り合いは間違いなく私が跡継ぎになるだろうという視線を向けてくるんですね。
私自身が飲食店にそこまで興味が持てなかったというのもありますが、一方で私にはもっと自分に向いている仕事があると思っていました。

実家の飲食店の跡を継ぐ気がないというのが周囲に伝わり始めると、「なぜ父親が苦労して築き上げた店を継がないのか?」と、それを批判的に捉えてしまう人も出てきます。
でも、そういう批判的な人達にも最終的には認めてもらいたい、私は私なりのやり方で自分の道を作っていきたい、そう思うようになりました。
元々好きな仕事であり、過去の経験も活かせる水回りの仕事でそれを成し遂げたい、そういう想いから「アクアスタイル」という屋号を掲げ、自分自身の道を示していくような名前を付けて独立することに決めたんです。

その「水回りの仕事=自分の道」というのは、どんな時にそれに気づいたのですか?

23歳で水回りの施工業界に入ったのですが、当時は昔ながらの職人気質というか、厳しい縦社会という感じでした。
だから3年間はまともに工事も工具を触られてもらえず、ひたすら下積みをするという世界です。
でも、当時はいろいろなことに飽きっぽかった私を、それでも諦めずに育ててもらったという感謝もあります。

それに私達が手掛けているサービスは、お客様が十数年も使っていくものになりますから、長い間快適に使えることが大事なんですね。
良いサービスをすればするほど、お客様もキンライサーを選んで良かったな、門井さんが来てくれて良かったな、そういう風に思っていただけますし、それが何よりも嬉しく思っています。

これまでの苦労がありながらも、それを乗り越えたことでお客様に満足していただけるようになった。そういうことの積み重ねでこの仕事が好きになっていきましたね。

アクアスタイル 代表 門井洋介様

「経営、そして人を育てていくことの難しさを実感し、今までの考えが180度変わりました。」

昔の職人の世界は本当に厳しい社会でしたからね。今のキンライサーはそんなことはないですよね?(笑)
全く無いですね。むしろ未経験で入るには良い会社だと思いますよ。
やさしい人が多く、手取り足取り教えてくれますし。
これはお世辞ではなく、業界の中では休みも多いですし給料も良いですから。
そこまで褒めていただき本当にありがとうございます。社員時代も仕事や会社への満足度が高かったと思いますが、独立後の今はどうなんでしょうか?

まだ4ヶ月目ですからね。収入面では大きく上がりましたが、心の余裕はまだないですね。
もし、大きな失敗をすれば仕事が減るかもしれない。会社員ではないから、次はどうなるかは分からないという不安があるのが正直なところです。

それと大きく変わったのは、経営をしたり人を育てたりすることの難しさ。これは180度価値観が変わりました。
これまでに日雇いで3人の方を雇ったことがあるのですが、そこには本当に大変さを感じています。
自分が従業員の時は、やってもらって当たり前だったようなことでも、逆の立場になると、それを自分がする側になる。

赤の他人を未経験で雇って一から仕事を教えて、自分のお金で作業着を買ってあげたりもしました。
それでも、給料が低かったりすればすぐに辞めてしまうこともあります。

それに部下がミスをしても、あくまで自分の責任であると考えるようにもなりました。
部下のミスだとしても、将来の仕事が減るかどうかは自分に降り掛かってくることですし、そのミスで部下を責め立てたとしても、それを理由に辞めてしまう結果にも繋がりかねません。

これは逆の立場になって、私も社員時代は育ててもらっていたんだなって。
こういった苦労をした瞬間に、自分が今まで働いてきた会社に感謝するようになりました。

他に独立後に苦労したことはありますか?
独立したばかりの時、アクアスタイルの従業員が施工時に大きなミスをしたため、お客様にもご迷惑をお掛けしたことがありました。
その時は、もう仕事がもらえなくなってしまうのでないかと不安でいっぱいになりましたし、お客様にもキンライサーの営業担当の方にも心の底から謝罪をしました。
でも、営業担当の方は、「これからもよろしくお願いいたします。」と言っていただけ、仕事も継続していただくことができました。
その営業担当の方には感謝の言葉しかありません。
このお話は私も聞いたことがありますが、その営業担当者は「門井さんは人として信頼しているから、特に考えずとも一緒に仕事を続けていたんだよ」と言っていましたね。

「キンライサーパートナーの模範になるような活躍をしていきたい。」

これからはご自身の会社をどのようにしていきたいと考えてらっしゃいますか?

個人事業主として終わるつもりはありませんね。
実家を継がなかったこともあり、身内の人々から認められるようになるためにも、私自身がまた違った形で世の中に貢献し、幸せな人生を送っているという姿を見せていきたいと思っております。そのためには、法人化して従業員も幸せにできるような会社にしていくことは必須だと思っています。

キンライサーの関係者の方はもちろん、祖父母と両親には商売の大先輩として幼い頃から背中で教えていただきました。何よりも何度つまずいてもいくらでも起き上がれるということも教えていただきました。独立して商売をやって、改めて祖父母と両親の偉大さを知ることができました。
そして、独立してからここまでに多くの方や仲間に支えられてここまで来ることができました。まだまだ人間的にも未熟なところもありますが、少しでも皆さん認めていただけるように謙虚さと向上心を持って励んでいきたいと思っております。

キンライサーもこれから大企業になっていく姿が見えてきていますし、私はその大企業のパートナーであるということを誇りに、そしてパートナーの模範になれるように努力していきたいと思っています。

  

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